リムくん、旅に出る

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真似るということ

 真似ることはつまり会得することだ。真似ることを極める作業を修行と言うのだろう。修行が必要だとか不要だとか色々議論があるが、それはその人がどのレベルまで真似るのかによることである。従ってどこまで真似るかが問題であって、修行が必要か否かという議論は無毛な議論だ。

 

一方で最近では安易に合理化して技を習得できればよしとする風潮がある。一見初心者にも始めやすく、すぐ結果がでるということで迎合される一面もある。しかしそれはあくまでも触りに触れているだけであると心構えるべきだ。安易な合理化によって本来、技の習得と伴って得られるはずであることができていないことも忘れてはならない。それは自分の到達点を自分の限界点に近づけることで初めて新たな考えや今までとは異なる感覚を習得することである。

 

そのような感覚はなおざりにされることが多い。しかし実際にはそれが人の心を打って、そのことから人の交流が始まったりや作品の出来が極致になったりする。これは法則や方程式が成り立つ代物ではない。

 

 最近は何でも合理化することがある意味でトレンドになっている。だけれども何でもいいから気が済むまで極めてみるのもいいのかもしれない。仕事でも遊びでもちょっとしたことでいいから昨日の自分よりも超えてみてはどうだろうか。■